任意整理により大幅な借金減額に成功した事例

執筆者
Sさん
50代
債務の内訳
総額270万円(奨学金を除く)
資産と収入
資産なし、収入月十数(手取り)万円
結果
総額約165万円の減額
任意整理
の解決事例
※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。なお、あくまで参考例であり、事案によって解決内容は異なります。

手続き前(奨学金を除く) 手続き後(奨学金を除く) 利益
返済総額 約270万円 約105万円 約165万円の減額
毎月の返済金額 約7万8000円 約1万8000円 毎月約6万円の減額

 

相談時の状況

Sさんは、毎月手取り十数万円の収入があり、1人暮らしで生活するには十分な収入がありました。

しかし、突然の出費のためキャッシングを行ったり、ついついクレジットカードを使いすぎてしまったり、それをリボ払いに切り替えたりしてしまったりして借入をしていました。

Sさんがそのような生活を20年近く続けていくうちに借金総額は少しづつ膨らんで、相談時には、奨学金を除いて約270万円の借金がありました

相談時の毎月の返済は、奨学金を除いても毎月約7万8000円であり、Sさんの月収の約半分にまで上り、早急に任意整理をしないと生活が立ち行かなくなるような状況でした。

 

 

デイライトの対応

デイライトの弁護士は、Sさんからの相談を踏まえ、Sさんのケースでは、毎月の返済金額をある程度まで減額することに成功すれば、完済することは可能ではないかと考えました。

また、Sさんは、20年以上返済を行っていましたので、過払い金がある可能性は高いとも考えました。

もし、過払い金を回収することに成功すれば、それを借金返済の頭金にあてて、借金の総額を減らせるので、Sさんのこれまでの借金・返済の履歴を調査する必要性は高いと判断しました。

弁護士は、Sさんからのご依頼をいただくと、まずは、貸金業者に対し、Sさんに対する請求を一時的に止めること、これまでのSさんとの借金・返済の履歴を開示することを要請しました。

貸金業者は要請に応じて履歴を開示しましたので、弁護士が履歴を確認すると、やはり過払い金のある業者がありました。

そのため、弁護士が過払い金の計算・請求を行ったところ、過払い金を100万円以上回収することに成功しました

その過払い金をほかの貸金業者への返済の頭金とする内容を任意整理の交渉の材料にして交渉を行い、毎月の返済金額を1万8000円にまで減額できました。

また、返済総額も165万円減らすことに成功しました。

 

 

事案のポイント

今回の事案の大きなポイントは、以下の2点でした。

  • 過払い金の交渉をどのように行うか
  • 過払い金のない貸金業者との交渉をどのように行うか
過払い金のない貸金業者と過払い金の交渉をどのように行うか

Sさんからのご依頼を受け、弁護士が調査・検討したところ、1業者に過払い金がありました。

一般的に過払い金を回収するためには、弁護士と貸金業者が交渉をして、そこで合意を行う方法と裁判を行って決着をつける方法があります。

多くの過払い金の回収では、まずは、弁護士と貸金業者が交渉を行い、そこで合意ができない場合には、裁判を行うことになります。

裁判をせずに交渉で合意ができればスムーズに解決ができますが、裁判を起こした場合と比較すると少額になる傾向にありますので、ケースや状況に応じてどのように進めるかが変わります。

弁護士は、Sさんと打ち合わせの上、今回は、ほかの貸金業者への返済を止めているため、利息が膨らむことを避ける必要があり、可能な限り裁判をする前の交渉で合意をするという方針で進めました

弁護士が貸金業者と交渉をした結果、100万円以上の過払い金を回収することができたため、ほかの業者への返済の頭金として活用することができました。

過払い金のない業者との交渉をどのように行うか

100万円以上の過払い金の回収に成功しましたが、それを踏まえて、過払い金のない貸金業者との交渉をどのように行うかもポイントでした。

デイライトでは、過払い金の回収と任意整理の交渉を一連のものとして考えています。

過払い金の回収にとどまらず、回収した過払い金を貸金業者との任意整理の交渉材料として、ご依頼者様の生活再建を目指しています。

今回のSさんのケースでも、回収した過払い金を交渉材料として、Sさんの生活状況の再建のために最良の内容での合意獲得に向けて、金融業者と交渉を行いました

Sさんの生活のためにも毎月の返済金額と返済の総額の両面か有利な条件を獲得する必要がありました。

弁護士は貸金業者に対して、回収した過払い金を返済の頭金として支払う代わりにこれまで発生していた利息をカットするように求めたり、借金の元金自体を減額をするように求めたりする交渉を行いました。

交渉の結果、最終的には、ご相談時には約270万円あった借金を約105万円まで減額すること、返済金額も毎月約7万8000円から約1万8000円にまで減額することに成功しました。

※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないように内容を編集しております。

なお、あくまで参考例であり、事案によって解決内容は異なります。



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